年度 | 2006 |
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科目名 | ゼミナールⅠ・ゼミナールⅡ |
教員名 | 八ツ橋 武明 |
授業概要 | ①内閣支持率やテレビ視聴率、行政広聴の民意調査や民間企業のマーケティングなど、社会調査が現代社会や広報分野で果たす役割は大きい。社会調査は人々の意見・状況を正しく知る唯一の科学的な手段であり、この種の調査を実施する能力、理解する能力を育てるのがこのゼミである。社会調査の能力は、将来諸君が社会で活動する際に考察の対象となる人々の状況を把握し、またはデータを解釈するなどの様々な面で、諸君には有力な武器となる。また就職活動でも有力な武器となる。最近のパソコンによる集計・分析の普及は、社会調査をよりわれわれに身近にし、修得の価値を高めている。/② 社会調査の重要性の社会への周知・浸透を背景に、最近日本社会学会を中心にして「社会調査士資格認定機構」(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcbsr/)が誕生し、日本の社会調査の水準を高めるために、所定の社会調査関連の科目を履修した学生に「社会調査士」の資格授与を始めている。この資格は就職をはじめ様々な局面で有効性を持ちうると期待される。この資格に関心を持つ学生諸君は、本ゼミの履修を勧める。/③このゼミでは、これまでに学習し、または今後学習する社会調査関連科目の知識を実際の調査の局面で活用し、総合的・実践的な調査能力を修得する。具体的にはゼミナールⅠとⅡを通して、調査の企画から調査票の作成、調査実施を行い、データをコンピュータ化して集計、分析、仮説検証を行い、調査報告を作成・公表する。学生諸君はこれらの過程を通して様々な知識・技術を習得するに留まらず、データで自己主張することの面白さを知ることとなる。/④なおテーマはグループで実施しても良いが、社会調査士資格を目指す場合は、単独での実施となる。 |
授業計画 | 3年次を基礎段階、4年次を応用段階として、それぞれにおいて下記を実施する。これにより自然に高度な調査能力を修得出来るとともに、アイデアや発想を現実の主張に換える創造力・方法論・面白さを育てる。下記の各段階で様々な報告・討論がなされ、情報共有と相互研鑽を図りながら進行する。 ガイダンス 調査企画案の作成と発展可能性の検討 調査企画案の詳細化と重点検討項目の整理 企画案の調査意図や仮説構成の検討 調査意図と仮説構成を反映した調査項目の設定 質問文・調査票の作成 標本抽出法・標本抽出計画の検討 調査の実施計画の検討 質問文・調査票の完成 調査の実施 エディティング(調査票点検)とデータ入力 単純集計結果の検討 クロス集計等の高度な集計結果(仮説検証等)の検討 報告書の作成 html報告書の作成とWebへの登録 |
評価方法 | ①ゼミ討論への参加度、出席数、発表担当時のプレゼンテーションにより評価。②個人の達成水準とともに、努力水準、ゼミ活動の情報共有への貢献度も重視する。 |
教科書 | その都度指定 |
参考書 | E.M.ロジャーズ「イノベーション普及学」産能大学出版部(1990)を予定 |
メッセージ | ①必ず、http://www.bunkyo.ac.jp/~yatsuha/ のゼミ説明を見て、申請前に私と面談し、ゼミの状況を確認すること。社会調査士履修科目もここで説明されている。/②ゼミ仲間との討論と、コンパ・合宿・見学による多面的な学習・交流・情報共有を指向。/③パソコンの文房具としての活用を励行指導。インターネットのゼミ掲示板で学内外何処からでも情報共有可能。/④研究報告は論文集としてインターネット上のゼミ学生サイト http://www.bunkyo.ac.jp/~mediares/ で紹介し、就職活動での実績PRに活用。有効事例有り。またこれは諸君の学生生活の記念碑だ。先輩の様々な成果も見て欲しい。 |